オリゴ糖で便秘予防と便秘解消!
オリゴ糖は、大腸にいるビフィズス菌の餌になり善玉菌が増えるため、腸の蠕動運動を活発にして、便秘解消や便秘予防に効果があるといわれています。赤ちゃんの時から母乳にオリゴ糖に含まれているため、新生児は母乳から免疫成分であるオリゴ糖を吸収することが出来ます。ところが、母乳栄養から移行して離乳食がスタートする時期に、赤ちゃんの腸内環境は大きく変化するのだそう。
離乳食へ移行後お通じがスムーズではない場合、生後6か月以降の赤ちゃんであればオリゴ糖の摂取が可能。濃い味に慣れていない赤ちゃんでも、ほんのり優しい甘さのオリゴ糖なら安心して与えることが出来そうです。無理の無い自然な便秘解消や便秘予防対策が望めるかもしれません。
赤ちゃんの時から母乳にオリゴ糖に含まれているとはいえ、オリゴ糖単体で与える場合、多く摂りすぎるとかえって赤ちゃんのお腹に負担を与えてしまう場合もあります。赤ちゃんの便の状態を確認しながら、まずは少量から試してみるとよいかもしれません。
~目次~
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オリゴ糖の種類と便秘との関係とは?
乳糖果糖オリゴ糖(砂糖の成分「ショ糖」と牛乳に含まれる「乳糖」を原料にしたオリゴ糖)、ガラクトオリゴ糖・フラクトオリゴ糖(野菜や果物などに少量ふくまれている)、ガラクトオリゴ糖(母乳含まれている)などオリゴ糖にも種類が沢山あります。これらは難消化性といって胃や小腸で吸収されにくく、大腸まで直接届いてビフィズス菌のエサになるため、腸内の善玉菌を増やすことで腸内環境が整うため、便秘の改善が期待できます。
私たちの体を細菌やウイルスなどの病原菌から防御してくれる免疫は、ストレスによる自律神経の乱れなど、様々な要因から影響を受けることが明らかになっています。しかし腸には全身の免疫細胞の多くが集まっているとされ、「腸内環境」と深く関わりがあることに注目されているよう。実際に、悪玉菌の増加による腸内環境の悪化が原因で、免疫反応の異常が生じてしまうことが分かっています。善玉菌の餌となり、腸内環境を整えるオリゴ糖は、その免疫力を高めてくれる存在といえるでしょう。
オリゴ糖は大豆、玉ねぎ、ごぼう、アスパラガス、バナナ、てんさい糖など普段よく口にする食べ物に多く含まれていますが、様々な種類のオリゴ糖甘味料も市販されています。いつもの砂糖をオリゴ糖に置き換えてみるというのも、善玉菌を増やすよい方法かもしれません。
オリゴ糖が便秘に効く理由とは?
オリゴ糖とは炭水化物の一種で、ブドウ糖が複数結合する形で成り立っています。オリゴ糖の大きな特徴は、胃や小腸で消化されにくく、大腸まで届きやすい点です。腸内環境の環境では乳酸菌をはじめとした善玉菌を増やす効果を備えた成分が有効とよく言われますが、実際には食事やサプリメントで摂取してもそのほとんどが胃や小腸の段階で消化・吸収されてしまうため、期待したような効果が得られないことがあります。
その点、オリゴ糖は大腸まで届きやすいので効果が期待できるわけです。オリゴ糖が腸内に達すると、善玉菌を増やす働きを発揮するほか、悪玉菌の増殖を抑制することで腸内バランスを良好な方向へと導いてくれます。便秘で悩んでいる方の多くに、食生活やストレスなどの影響で、善玉菌と悪玉菌による腸内バランスが乱れている傾向が見られます。オリゴ糖によってバランスが整えられることでお通じがよくなるのです。
さらに、オリゴ糖には便のかさを増す効果もあります。便秘が続いている方は腸内で便が溜まり続けていたり、水分が不足していたりといった理由から、便が固くなってしまっていることがあります。これが便の排出を難しくしている面もあるのですが、オリゴ糖で便のかさが増してより柔らかくなることで排便しやすくなり、腸の働きを活性化させることで便秘の解消にも役立つのです。
オリゴ糖はいますぐ便秘解消したい時に効果的?
また、オリゴ糖単体で取り入れるよりも、オリゴ糖とビフィズス菌を多く含むヨーグルトと一緒に摂取するとより効果的だといわれています。オリゴ糖はヨーグルトに含まれるビフィズス菌の餌となるため、腸内の乳酸菌を増やす助けとなります。即効性を求めたい場合、2つの成分の相乗効果で効果的に、便秘解消を目指しましょう。ヨーグルトを人肌程度に温めると乳酸菌が更に活性化するため、ホットヨーグルトとして摂取するのがおすすめです。加熱しすぎるとヨーグルト内の乳酸菌が死滅してしまうので、注意が必要です。
オリゴ糖は,腸内環境を整える成分として注目されていますが、種類や摂取量で個人差はあるため、摂取後どれくらいの期間で便秘解消の効果が出るかを明確に示した研究データは、出ていないようです。しかしながら、いますぐ便秘を解消したい場合でも、その時だけ摂取するのではなく、継続的に摂取することで効果が得られやすくなるよう。摂取を中断してしまうと、腸内環境は元の状態に戻ってしまい、その効果は持続しないと考えられています。工夫をしながら毎日取り入れて腸内環境を整えて継続的な便秘解消に努めましょう。