グルコサミンは膝痛を軽減する効果がある？
年齢を重ねると抱えることが多くなる膝の痛み。歩行が困難になるだけでなく日常生活にも支障をきたしてしまうだけになんとかしたいものです。そんな我慢できない膝の痛みに効果的と言われているのがグルコサミンです。この成分は「軟骨成分」とも呼ばれており、膝の部分で骨と骨の間でクッションの役割を担っている軟骨の材料になると考えられています。
我慢できない膝の痛みのほとんどは変形性膝関節症と考えられており、これはクッションの役割を担っている軟骨が加齢や衝撃、怪我などの影響ですり減ってしまったことで生じると言われています。だったら軟骨成分であるグルコサミンを補うことで症状を和らげようというわけです。実際にグルコサミンが膝痛を軽減することができるのか？というテーマに関しては賛否両論のさまざまな意見が見られますが、日本では実際に「膝の痛みに聞く成分」として認可されています。つまり「国のお墨付き」を得ているわけです。
問題なのは「グルコサミンを摂取すれば膝の痛みが治る」と期待しすぎてしまい、サプリメントに頼りすぎてしまうことでしょう。その結果期待したほど効果が得られずにがっかりしてしまうことが多いのです。グルコサミンを摂取したからといってそれがすべて軟骨になるわけではありませんから、あくまで対策の一環として採り入れていくことが大事です。少なくとも痛み止めに頼る前に活用し、症状を軽減・緩和する効果は期待できますし、その状況で体を動かす習慣を作ることで我慢できない膝の痛みの対策に役立てることができるでしょう。うまく活用できるかが鍵になりそうです。
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グルコサミンの効果は軟骨の再生に必要不可欠？
グルコサミンが膝の痛みに役立つと言われる理由としてこの成分が軟骨成分であることがよく挙げられます。膝痛のおもな原因である変形性膝関節症では骨と骨の間にあってクッションの役割を担っている軟骨がすり減ってしまい、骨同士が接触してしまうなどスムーズな動作ができなくなり、痛みが生じてしまう状態となっています。ですからすり減ってしまった軟骨をうまく再生することが症状の改善・緩和のポイントとなるわけです。
グルコサミンはそんな問題を抱えてしまった関節をスムーズに軟骨成分効果として役立ってくれると考えられています。もちろん、軟骨の再生はグルコサミンだけを材料にして行われるわけではありませんし、グルコサミンさえ摂取していれば膝痛を改善できるわけではありません。ですから必要不可欠というわけではありませんが、「摂取すれば再生効果を高める効果が期待できる」とは言えるでしょう。
そんな軟骨の修復を促す成分にはもうひとつ、コンドロイチンもあります。よくこの2つの成分がセットで紹介されることもありますが、両方を併用することで相乗効果も期待できるのです。食事の際は栄養バランスが重要とよく言われます。いくら健康に良いからといって同じ成分ばかりを摂取するとかえってよくない、などともよく言われます。軟骨が生成・修復されるメカニズムを活性化させるためにはグルコサミンだけに頼るのではなくコンドロイチンと合わせて摂取する方がより効果が高まると考えられているのです。サプリメントでグルコサミンの摂取を検討している方はこの点も考慮して製品選びをしてみましょう。
グルコサミンは膝痛には効かない？
さまざまなサプリメントや健康飲料などに配合されるなど、グルコサミンは膝関節症をはじめとした健康に役立つ成分としてよく知られています。とりわけ高齢の方の変形性膝関節症への効果が期待されており、その対策をおもな目的としたサプリメントが数多く発売されています。その一方でグルコサミンには効果がないという意見もあちこちで聞かれるようになっています。実際、海外の研究では確実に確認できる効果は認められない、との結果も発表されています。
ではグルコサミンには効果がないのか？となるとそのようなことはなく、実際に有用な効果が得られた研究結果も数多くあります。このように効果のある/なしに関して相反する意見があるわけですが、間違いないのはグルコサミンが膝の部分にある軟骨の材料となる成分であること、そして膝関節症の多くはこの軟骨がすり減ってしまうことによって生じていることです。軟骨が少なくなって痛みが生じているわけですから、その軟骨の材料であるグルコサミンを摂取すればある程度の効果は期待できるはずです。
ポイントとなるのは口から摂取する成分は食事だろうとサプリメントであろうと即効性はないものの、体内で吸収・分解されながら効果が少しずつ進行していくことです。それにサプリメントで摂取する量は限られていますが、いくらグルコサミンが軟骨の形成・修復に役立つといっても劇的な効果は期待できません。まずは過剰な期待を持つのを避けましょう。そのうえで高品質で安心して飲めるサプリを選ぶことが重要になってくるでしょう。例えばコンドロイチンと一緒に接種できるサプリがおすすめです。
グルコサミンを摂取しても効果を感じない時は？
ただ日常の食事と同じように、口から摂取した成分はすぐに体の栄養になるわけではありません。体内で分解され、あるいは吸収されたうえで健康に役立つ役割を発揮することになります。グルコサミンも同様で、摂取したからといってそのすべてが膝の軟骨の形成・修復に役立つわけではありませんし、ましてすぐに軟骨の修復に効果を発揮するわけでもありません。
ですからグルコサミン効果を感じない場合には用量が適切かどうか、あるいは服用環境が適切かどうかをまず見直すこと、そのうえでより長いスパンで考えて継続して服用し続けることが大事です。コンドロイチンやヒアルロン酸といった相乗効果が期待できる成分を併せて摂取してみるのもよいでしょう。また上記の理由からサプリメントは半年くらい継続して飲み続けてはじめて効果があるかどうか判断することができると言われています。1〜2ヶ月程度で「効果がない」と判断を早急にくださず、もう少し落ち着いてグルコサミンを膝変形関節症の対策に役立ててみましょう。膝に過度な負担を欠けない範囲内で運動をして膝関節を動かす機会を作るのもおすすめです。